ニュースや記事などでよく使われる「 東京ドーム1杯分 」という表現。漠然と「広そう」「大きそう」というイメージはありますが、実際にどれくらいの広さや容積なのかイメージしづらい人も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、「東京ドーム1杯分」が持つ具体的な意味や事例を掘り下げてみます。
東京ドームの基本データ
まず、「東京ドーム」の実際の大きさを数値で把握してみましょう。
・敷地面積: 約4.7ヘクタール(47,000平方メートル)
・容積: 約124万立方メートル(1,240,000立方メートル)
・座席数: 約55,000席
つまり、東京ドーム1杯分の「広さ」とは約47,000平方メートル、容積では約124万立方メートルを意味します。さらに細かく考えると以下のようなイメージになります:
野球フィールドの規模だけを考えると、内野・外野のフィールド面積はおよそ13,000平方メートル程度。
容積で考えると、1リューベ(立方メートル)の124万倍!
具体的なイメージの例
「東京ドーム1杯分」といわれても、ピンとこないこともあります。そこで、いくつか具体例を挙げてみましょう。
例1: 水の量
東京ドーム1杯分の容積(約124万立方メートル)を水の量に置き換えると…
1リットル=1立方デシメートルなので、東京ドーム1杯分は約1,240,000,000リットル(12億4千万リットル)。
家庭用の一般的なお風呂(200リットル)で換算すると、約6,200万回分の量になります。
例2: 土や砂の量
建設現場などで、土砂が「東京ドーム1杯分」という表現で例えられることがあります。
例えば、大規模な掘削作業で出た土砂の体積がこれに近いことがあります。
ダンプトラック(積載量10立方メートル)に積み込むとすると、約12万4千台分!
例3: 人の収容人数
東京ドームのスタンドには約55,000席の座席があり、コンサートなどではさらに多くの人を収容できます。
人を「広さ」や「面積」の視点で例えると、約47,000平方メートルは2平方メートル/人としても約23,500人が立てるスペースです。
なぜ「東京ドーム1杯分」という表現が使われるのか?
「東京ドーム1杯分」は、日本人にとってなじみ深い広さや大きさをイメージさせる便利な単位として使われています。特に以下の理由が考えられます:
広く知られている施設: 東京ドームは野球の試合やコンサートなどで多くの人に親しまれており、イメージしやすい。
具体的な数値が伝わりやすい: 敷地面積や容積の具体例として、ニュースや解説記事で使われる頻度が高い。
他の単位よりイメージしやすい: 「ヘクタール」や「立方メートル」といった単位ではピンとこない場合でも、「東京ドーム1杯分」と例えると一気に理解が進む。
まとめ
「 東京ドーム1杯分 」という表現は、単なる大きさの概念ではなく、私たちが物事をイメージしやすくするための便利な比喩として使われています。ただし、人によっては具体的にどれくらいの広さや容積なのかまだ理解しづらいかもしれません。その場合、今回紹介した水や土、収容人数などの具体例を思い浮かべてみてください。
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