日本では、1月1日〜3日を「 正月三が日 」と呼び、
多くの企業やお店が休業します。
でも、よく考えると疑問が出てきます。
- なぜ3日間なのか
- いつからそうなったのか
- 誰が決めたのか
- 法律で決まっているのか
この記事では、この“当たり前のようで実は知らない”三が日の正体を、歴史と文化の視点から解説します。
1. 三が日は「法律で決まっている休み」ではない
まず最初に意外な事実。
三が日は、法律で定められた休日ではありません。
法律上の祝日は「元日(1月1日)」だけ。
2日・3日は祝日ではなく、あくまで“慣習としての休み”です。
では、なぜ多くの企業が休むのか。
理由は歴史と文化にあります。
2. 三が日は「年神様を迎える期間」だった
日本の正月は、もともと 年神様(としがみさま)を家に迎える行事 でした。
- 1日:年神様を迎える
- 2日:年神様とともに新年を祝う
- 3日:年神様が滞在している期間の締め
この3日間は、
家事や仕事を休み、神様をもてなす神聖な時間
とされていました。
そのため、昔から「三が日は働かない」「火を使わない」「掃除をしない」などの風習が残っています。
3. 三が日の“3日”という区切りはいつから?
三が日という言葉自体は江戸時代にはすでに使われていました。
ただし、当時は地域によって期間が違い、
- 1〜3日:三が日
- 1〜7日:松の内
- 1〜15日:小正月まで正月
というように、正月の“長さ”は地域差が大きかったのです。
現在のように「1〜3日が正月休み」という形が広まったのは、
明治以降の近代化と企業文化の定着が大きな理由です。
4. 誰が「三が日は休む」と決めたのか
実は、特定の誰かが決めたわけではありません。
三が日は、
- 神道の風習
- 江戸時代の生活習慣
- 明治以降の企業文化
- 昭和の高度経済成長期の“正月は家族で過ごす”文化
これらが重なって、
自然と「三が日は休むもの」という社会的合意ができた
という流れです。
つまり、
法律ではなく、文化と慣習が作った“日本の休み方”
と言えます。
5. 現代の三が日が「休み」として定着した理由
現代の三が日が強く定着した背景には、次の要素があります。
✔ ① 銀行・役所が休む
金融機関が1〜3日を休業にしたことで、
企業も自然と休む流れに。
✔ ② 家族行事が多い
初詣・年賀・親戚まわりなど、
三が日は“家族の時間”として社会的に認められた。
✔ ③ 物流・流通の都合
昔は流通が止まるため、店を開けても意味がなかった。
✔ ④ メディアの影響
テレビ番組や新聞も「三が日は特別編成」。
これが文化としての“正月休み”を強化。
まとめ
- 三が日は法律で決まった休みではない
- 年神様を迎える伝統行事がルーツ
- 江戸時代にはすでに“三が日”の概念があった
- 明治以降の企業文化で全国的に定着
- 誰かが決めたのではなく、社会全体で自然に形成された
つまり、
正月三が日 は、日本人が長い時間をかけて作り上げた“文化としての休み”
ということです。

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