「最後に登場する人のことを“ トリ ”って言うよね」
「でも“しんがり”って言葉も聞く…何が違うんだろう?」
そんな素朴な疑問を、やさしく整理してみます。
まずは「トリ」
もともとは“落語・歌舞伎の言葉”
「トリ」は 興行(こうぎょう)用語 が語源です。
・落語
・歌舞伎
・演芸
・ライブ
こうした“出し物”の世界で、
一番最後に登場する人=トリ と呼ばれてきました。
「一番おいしい」「一番期待されている」
トリには、こんなニュアンスがあります。
・その日の一番の実力者
・お客さんの期待を背負う人
・舞台を締める責任がある人
つまり、
「最後に登場するスター」
という、ポジティブな意味が強い言葉です。
つぎに「しんがり」
もともとは“軍隊の言葉”
「しんがり(殿・後)」は、
戦(いくさ)のときの軍隊用語 が語源です。
撤退するとき、
・先に仲間を逃がし
・最後尾で敵を食い止め
・全体を守る役目
これが「しんがり」です。
「守るために最後に残る」
しんがりには、こんなニュアンスがあります。
・仲間を守るために最後に残る
・危険を引き受ける
・責任感の強い役割
つまり、
「最後尾で全体を守る人」
という、静かで重い意味を持つ言葉なんです。
「トリ」と「しんがり」の違いをまとめると…
| 言葉 | もともとの世界 | 役割 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| トリ | 興行(落語・演芸) | 最後に登場して場を締める | 華やか・期待される |
| しんがり | 軍隊 | 最後尾で仲間を守る | 重責・支える |
どちらも“最後”ですが、
トリ=主役の最後
しんがり=守るための最後
という、まったく違う役割なんですね。
まとめ
・ トリ は「期待される最後」
・しんがりは「支える最後」
どちらも簡単に務まる役割ではありません。
最後に立つ人には、
場を締める力 や 仲間を守る覚悟 が求められます。
言葉の背景を知ると、
日常で使うときのニュアンスもぐっと深まります。

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