「うちの秘伝のたれは 企業秘密 です」
──個人経営の焼き鳥屋さんで、そんな言葉を聞いたとき、
「え、企業じゃないのに?」と、ちょっと違和感を覚えたことはありませんか?
でも実はこの「企業秘密」、企業だけのものじゃないんです。
むしろ、“商売をしている人すべて”に関わる大切な概念なんです。
「企業秘密」は“事業者の秘密”という意味
法律的には、「企業秘密」は営業秘密(Trade Secret)とも呼ばれ、
以下のような情報が該当します。
・公に知られていないこと
・事業活動に有用であること
・秘密として管理されていること
つまり、法人か個人かは関係なく、「商売に役立つ秘密」はすべて“企業秘密”として守られる対象なんです。
個人店の「秘伝のたれ」は、立派な営業秘密
・代々受け継いできたレシピ
・調合のタイミングや火加減
・仕入れ先や保存方法
これらはすべて、その店の味を支える“知的財産”。
「企業秘密」と呼ぶことで、その価値を守ろうとする意志の表れでもあります。
なぜ「企業秘密」と言いたくなるのか?
・「企業秘密」と言うことで、“簡単に真似できない”という威厳が出る
・「レシピ非公開です」よりも、プロフェッショナル感がある
・お客さんに「この味、特別なんだ」と思ってもらえる
つまり、「企業秘密」という言葉は、個人店でも“ブランド”や“信頼”を守るための盾”になっているんです。
まとめ
「 企業秘密 」という言葉は、
会社の規模ではなく、“守りたい価値があるかどうか”で使われるもの。
個人店の秘伝のたれも、
その店の歴史やこだわりが詰まった、かけがえのない“味の資産”。
だからこそ、「企業秘密です」と言うのは、ちょっとした違和感を超えて、“誇りの表現”なのかもしれません。

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