野球を観ていて、審判が「アウト!」と叫ぶとき、親指を立てている( サムズアップ )ように見えたことはありませんか?
でも実はそれ、誤解されやすいジェスチャーなんです。
■ アウト判定の正しいジェスチャーとは?
野球の審判が「アウト」を宣告するときの基本動作は以下の通りです:
- 右手で拳を作り、肘を90度に曲げて前方に突き出す
- 親指は立てない(サムズアップしない)
- コールは「He’s out!」または「アウト!」
この動作は、いわば「ドアをノックする」ようなイメージ。
親指を立てると“OK”や“Good”の意味になってしまうため、アウトの意味とは真逆になってしまうのです。
■ なぜサムズアップがNGなのか?
サムズアップ(親指を立てるジェスチャー)は、一般的に「承認」「肯定」の意味を持ちます。
そのため、アウト判定でこれを使うと「ナイスアウト!」のような誤った印象を与えてしまう可能性があります。
特に少年野球や草野球などでは、審判の所作が選手の理解に直結するため、誤解を招かない明確なジェスチャーが求められます。
■ セーフやキャッチのジェスチャーもチェック!
- セーフ:両手を水平に広げる(手のひらは下向き)
- キャッチ:アウトと同じ動作で「Catch!」とコール
- ノーキャッチ:セーフの動作で「No catch!」とコール
これらも混同されやすいので、審判の動きに注目してみると、野球観戦がもっと面白くなりますよ。
■ まとめ:ジェスチャーは“伝える技術”
野球の審判ジェスチャーは、単なる動作ではなく、選手・観客・記録員に正確な情報を伝えるための“言語”です。
サムズアップはその文法に反する表現。
だからこそ、正しい所作を知ることが、より深い野球理解につながるのです。
次に「アウト!」の瞬間を見たら、ぜひ拳の形にも注目してみてくださいね。
コメント