鳩のヒナ は、外敵から身を守れるほど成長するまで、巣の中でじっと過ごします。
この期間はおよそ1か月。親鳥が交代で餌を運び、「ピジョンミルク」と呼ばれる栄養たっぷりの分泌物を与えて育てます。
巣立つ頃には、ヒナはすでに成鳥とほぼ同じ大きさ。そのため、街で見かけても「子ども」とは気づきにくいのです。
巣の場所も「人目につかない」ように選ばれている
鳩はとても慎重な鳥。巣を作る場所は、天敵(猫やカラス)から見つかりにくい場所を選びます。
たとえば、マンションの高層階のベランダの隅や、エアコンの室外機の裏など、人の目が届きにくい場所が好まれます。
このような場所で、静かに、でも着実に子育てが進んでいるのです。
ヒナを見つけても「保護」はNG!
もし偶然、鳩のヒナを見つけても、勝手に保護するのは法律違反になる可能性があります。
日本では「鳥獣保護管理法」により、野生の鳥やそのヒナは保護されています。
どうしても心配な場合は、行政の野生鳥獣窓口に相談するのが正しい対応です。
まとめ
鳩のヒナ が見えないのは、「隠されている」からではなく、親鳥が本能的に安全な場所で静かに育てているから。
その姿は、まるで「見守る子育て」のお手本のようです。
次に街で鳩を見かけたら、もしかしたらそれは巣立ったばかりの若鳥かもしれません。
見えないところで営まれている命の物語に、少しだけ思いを馳せてみませんか。

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