夏になると、セミの鳴き声で目が覚めることもあります。熱さと共にセミの鳴き声で疲れを感じることになります。夏に登場するセミの生態について調べてみます。
セミの生涯
セミは、卵、幼虫、成虫という不完全変態の虫で、お目にかかるのは成虫だけとされています。6月下旬から初秋ごろまでは、お目にかかることになります。
卵は土の中で数年過ごし、そこから幼虫、成虫へと進化していきます。
ツクツクボウシは、1〜2年、アブラゼミは3〜4年、クマゼミは4〜5年を土の中で過ごしています。
幼虫は土の中で木の汁を吸って生活をし、気に上って成虫になるようです。セミの抜け殻が木に多いのはこのためです。
セミは1週間しか生きられない
セミは1週間しか生きられないと言われていましたが、最近の研究で1ヶ月程度生きるとも言われています。1週間と言われた由縁は、捕獲して自宅で飼ったとき1週間しか生きられなかったことが発端のようです。これは、飼育環境が悪いために生きられなかったので1週間と言うことで言われてたようです。自然環境においては、セミにとって生活しやすい環境もあり1週間と言うことではないようです。
周期ゼミ
アメリカでは、13年周期もしくは17年周期で大量発生するとも言われています。このセミは、13年間もしくは17年間土の中で過ごすことになります。
素数であることから子孫を反映しやすいということですが、同じ地域にこの周期をもったセミは共存しないとも言われています。氷河期時代に子孫を残すことを目的にしてこの周期が生まれたようです。
鳴き声の目的は?
すべてのセミが鳴いているように感じますが、セミの鳴き声がするのは、オスだけとされています。鳴き声の目的は、仲間へのアピールとコミュニケーションとされています。
セミの鳴き声は、オスの腹の中にある器官で筋肉を震わせることで鳴き声がでます。音の強弱やリズムもお腹の器官で行っています。
ツクツクボウシが登場すると夏も終盤
関東地方では、以下の時期に鳴き声が聞こえます。
アブラゼミ:7月中旬から9月下旬
ミンミンゼミ:7月中旬から10月上旬
ツクツクボウシ:9月下旬から10月中旬
ヒグラシ:9月下旬から9月中旬
クマゼミ:9月中旬から9月下旬
さいごに、セミの生涯は土の中での生活が長く、成虫としての期間は短いです。夏の期間は、この鳴き声を聞きながら生活することになります。都市化が進んでいることもあり、深夜でも鳴き声が聞こえます。寝不足にならないように注意したいものです。
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