「 まずまずの天気 です」って、結局どういうこと?──天気予報だけに使われる曖昧語の正体

@らんだむ
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天気予報を見ていると、ふと耳に残る言葉があります。

「今日は まずまずの天気 でしょう」

……まずまず?
晴れるの?曇るの?洗濯できるの?傘はいるの?
この「まずまず」、実は天気予報特有の“あいまい表現”として、長年使われてきた言葉なんです。

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「まずまず」の意味は?

辞書的には「悪くはない」「そこそこ」「可もなく不可もなく」といったニュアンス。
でも天気予報で使われるときは、「大きな支障はないけれど、完璧ではない」という意味合いになります。

たとえば
・雨は降らないけど、雲が多い
・晴れてはいるけど、風が強い
・気温は快適だけど、花粉が多い

つまり、「まずまず」は“総合評価”なんです。
気温・降水・風・湿度など、複数の要素をざっくりまとめて「まあまあ」と伝える便利な言葉。

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なぜ天気予報だけで使われるの?

実は「まずまず」は、気象庁の正式な予報用語ではありません。
テレビやラジオなどの報道機関が、視聴者にわかりやすく伝えるために使い始めた“マスコミ用語”のひとつです。

気象庁の予報は「晴れ」「曇り」「雨」など、明確な表現が基本。
でも、実際の天気はもっと複雑で、「晴れだけど風が強い」「曇りだけど気温は快適」など、一言では言い切れない状況が多い。

そこで登場するのが「まずまず」。
視聴者の心理に寄り添い、「悪くはないですよ」と安心感を与えるための言葉なのです。

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曖昧だけど、心地いい

「まずまず」は、情報の正確さよりも“感覚の共有”を優先する言葉。
天気予報は、単なるデータではなく、人々の行動や気分に影響を与える情報です。

だからこそ、「まずまず」という表現は、
「今日は大丈夫そう」「出かけても平気かな」といった生活感覚に寄り添う役割を果たしているのです。

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まとめ

・「まずまず」は、天気予報でよく使われる曖昧語
・気象庁の正式用語ではなく、報道機関が使う“マスコミ用語”
・複数の気象要素を総合的に評価した「まあまあ」のニュアンス
・視聴者の心理に配慮した、安心感を与える表現

次に「まずまずの天気です」と聞いたら、
それは「完璧じゃないけど、心配しなくていいよ」という優しいメッセージなのかもしれません。

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