「犯人は……“赤い月の夜に咲く花”……」
「この謎を解いた者だけが、真実にたどり着ける」
そんな ダイイングメッセージ 、ミステリーやクイズ番組でよく見かけます。
でも、ふと思うんです。
亡くなる直前に、そんな難しいメッセージ、残せる?
それって、フツーにあり得るの?
現実の“最後の言葉”は、もっとシンプル
実際のダイイングメッセージ──つまり、亡くなる直前の言葉って、体力も意識も限界の中で発せられるものです。
・「ありがとう」
・「ごめんね」
・「あの人に伝えて」
・「痛い」
・「寒い」
そんな、感情や身体感覚に近い言葉が多い。
暗号や謎解きのようなメッセージを残す余裕なんて、ほとんどないはずなんです。
それでも“難しいメッセージ”が登場する理由
じゃあ、なぜフィクションでは難解なダイイングメッセージが使われるのか?
それは、物語の“仕掛け”として必要だからです。
・視聴者や読者に「考える楽しさ」を提供するため
・主人公に「解く使命」を与えるため
・物語に「余韻」や「謎」を残すため
つまり、現実ではあり得ないけど、物語としては“あり得るように見せる”ための演出なんです。
その演出、ちょっと無理してない?
でも、そこに違和感を覚えるのは自然なこと。
「そんな複雑な言葉、残せるわけないじゃん」って思うのは、人間のリアルを知っているからこそ。
そしてその違和感は、物語の“嘘”を見抜く力でもある。
だからこそ、演出側は「どうすれば自然に見えるか」をもっと工夫すべきなのかもしれません。
まとめ
ダイイングメッセージ は、物語の中で重要な役割を果たします。
でも、“難しさ”よりも“切実さ”が伝わる方が、心に残る。
最後の言葉は、謎じゃなくて、願いかもしれない。
それをどう受け取るかが、物語の本質になる。

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