夜空にぽっかり浮かぶ月。毎晩同じ時間に出てくるように思えて、実は「 月の出 時刻」は毎日バラバラ。昨日は18時だったのに、今日は19時すぎ…そんなふうに「規則性がない」と感じたこと、ありませんか?
この記事では、月の出時間が毎日変わる理由を、やさしく・感覚的に解説します。理系が苦手な方でも安心して読めるように構成しています。
そもそも「月の出」とは?
「月の出」とは、月が地平線から顔を出す瞬間のこと。太陽と同じように、地球の自転によって月が昇ってくるように見えます。
でも、太陽と違って月は「地球のまわりを自分で動いている」ため、毎日ちょっとずつ位置がズレていくんです。
月は毎日約50分遅れて昇る
月は地球のまわりを約27.3日かけて1周しています。この公転運動のために、月の出時刻は毎日「約50分ずつ遅れて」いきます。
でも実際には、50分ぴったりではなく、40〜70分の範囲でズレることもあります。これが「不規則」に感じる原因です。
なぜズレ幅が一定じゃないの?
月の出時刻が毎日同じように遅れない理由は、以下のような要素が関係しています。
1. 月の軌道が楕円形だから
・月の動きは一定ではなく、速くなったり遅くなったりします。
・楕円軌道のため、地球に近い時は速く、遠い時は遅く動きます。
2. 地球の自転と月の動きが複雑に絡む
・地球の自転によって月が昇ってくるように見えますが、月自身も動いているため、見かけの位置が毎日変わります。
3. 観測地点の緯度・経度・標高の違い
・同じ日本でも、北海道と沖縄では月の出時刻が数分〜十数分違います。
月の満ち欠けとも関係がある?
はい、あります。たとえば
・満月の頃 → 月は太陽の反対側にあるため、日没後すぐに昇ってきます。
・新月の頃 → 月は太陽とほぼ同じ方向にあるため、昼間に昇って夜には見えません。
つまり、月の出時刻は「月齢(げつれい)」によっても大きく変わるんです。
まとめ
月の出 時刻は、毎日バラバラに見えて、実は天文学的な法則に従って動いています。そのズレは、月の軌道や地球の動き、観測地点の条件などが複雑に絡み合った結果。
「不規則」に見えるのは、私たちの感覚が追いつけないほど、月が精密に動いているからなんですね。
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