すし屋に行くと、メニューに並ぶ「 かっぱ巻き 」。
きゅうりだけのシンプルな巻き寿司なのに、海鮮でもないのに、なぜか堂々と寿司の仲間入り。
「なんで?」と思ったこと、ありませんか?
かっぱ巻きって、そもそも何?
かっぱ巻きは、細巻きの一種で、具材はきゅうりのみ。
シャリと海苔で巻かれたその姿は、見た目も味もとてもさっぱり。
脂っこいネタの合間に食べる“口直し”としても人気です。
でも…海鮮ゼロ。
なのに、すし屋の定番。
その理由には、ちょっとした文化と遊び心が隠れています。
名前の由来は「河童」から
「かっぱ巻き」の“かっぱ”は、妖怪の河童に由来しています。
昔話などで、河童はきゅうりが大好物とされていて、
そのイメージから「きゅうりの巻き寿司=かっぱ巻き」と呼ばれるようになったんです。
つまり、これは“ネーミングの遊び”。
海鮮ではないけれど、寿司文化の中で親しまれてきた、ちょっとしたユーモアなんですね。
海鮮じゃないからこそ、意味がある
かっぱ巻きは、ベジタリアンや魚が苦手な人にも嬉しい選択肢。
また、脂っこいネタの合間に食べると、口の中がリセットされて、次の一貫がもっと美味しく感じられます。
さらに、子どもや高齢の方にも食べやすく、
「みんなが楽しめる寿司」の一員として、すし屋に並んでいるのかもしれません。
すし屋の“余白”としての存在
すし屋は、豪華なネタだけでなく、
さっぱりした一品や、ちょっとした遊び心も含めて「体験」そのもの。
かっぱ巻きは、そんな“余白”のような存在。
海鮮じゃないからこそ、寿司の世界の広さや懐の深さを感じさせてくれるのです。
コメント